- 二胡:許可(シュイ・クゥ)
- 中国・南京生まれ。1982年、国立中央音楽学院卒業、翌年、国立中央民族楽団の首席二胡奏者(コンサートマスター)に就任するなど早くから第一線で活躍。クラシックやジャズの奏法も研究し、楽器に独自の改良を加えるなど、二胡の可能性を飛躍的に拡げた二胡演奏の第一人者。ジャンルを超えた世界的アーティストとしての地位を確立している。
2008年 ベルリン・フィルハーモニー主催の室内楽シリーズで、ベルリン・フィル弦楽五重奏団と共演。同五重奏団の日本公演にもソリストとして参加。2011年 北京と上海にて、ベルリン・フィル弦楽五重奏団と再度共演。ベルリン・フィル音楽監督のサイモン・ラトル氏にも絶賛される。2012年 上海ジャズ・フェスティバルの音楽監督に就任。フェスティバルで超絶技巧ヴァイオリンの鬼才ロビー・ラカトッシュと共演。
2014年ベルリン・コンチェルトハウスにて、再びベルリン・フィル弦楽五重奏団をバックに「シルクロード音楽の旅」をテーマに、ドイツで初の二胡リサイタルを行う。12月には、ベルリン放送交響楽団と二胡では世界初のレコーディングを行い、同楽団とドイツ放送局から全面的な支援を受けて発売したCD『許可/二胡&ベルリン放送交響楽団~超絶技巧〈ツィゴイネルワイゼン〉』は全ドイツへ向けて放送されている。
2016年2月テレビ朝日主催「徹子の部屋」クラシック・コンサート(東急文化村オーチャードホール)にソリストとして東フィルと共演。5月、銀座ヤマハホールにて、ベルリン・フィル弦楽五重奏団との共演。9月には、8年ぶりにベルリン・フィルホールにて、ベルリン・フィル主催によるランチコンサートを成功させた。
2017年4月、ベルリン・ドイツ交響楽団とのレコーディングでは、許可自身の二胡とオーケストラのためのオリジナル作品をはじめ、中国を代表する現代作曲家、陳怡、楊勇、周龍への委嘱作品を世界初録音、伝統音楽の神髄と現代音楽によるこれまでにない新しい中国音楽のサウンドを作り出した。11月、大阪にて再びチェコ・フィルハーモニー八重奏団と共演、アルバム『神弓妙韻「風韻」~許可/二胡とベルリン・ドイツ交響楽団~』世界初発売記念コンサートを開く。
2018年3月NHK BSスーパープレミアムドキュメンタリードラマ「蘇る太陽の塔“閉塞する日本人”へのメッセージ」(3月19日放送)の音楽担当。5月NHK BSドラマ「蘇る太陽の塔“閉塞する日本人”へのメッセージ」サウンド・トラックとしてCD『黄沙古道~大地の詩(うた)』をXUAレコードより世界へ発売。許可の二胡が、ヨーロッパにおいて新しい弦楽器として迎えられることが期待されている。
現在、日本と欧米を中心に活躍しながら、中国国立中央音楽学院客員教授、上海音楽学院客員教授も務め、2014年8月より、中国以外の世界の大学で初めて二胡専攻科を設けた洗足学園音楽大学の客員教授も務めている。東京・大阪にて「許可二胡塾」を開校。
東京クィンテット
許可の音楽性に共感する在京オーケストラのメンバーを中心に結成された弦楽器五重奏団。
2019年12月には香港公演行い、絶賛を博す。
- 第1ヴァイオリン:三浦章宏
- 筑波大学人間学類在学中に徳永二男氏に師事。
NHK交響楽団、新星日本交響楽を経て東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターを務める。
国立音楽大学、洗足学園音楽大学にて後進の指導に当たる。
- 第2ヴァイオリン:戸上眞里
- 東京芸大卒。田中千香士氏に師事。京都府知事賞受賞。これまで新日本フィルと芸大フィルハーモニアと協奏曲を協演。
現在東京フィルハーモニー交響楽団セカンドヴァイオリン首席奏者。
- ヴィオラ:青木篤子
- 桐朋学園大学、洗足学園音楽大学ソリストコースにて学ぶ。
第2回名古屋国際音楽コンクール、第2回東京音楽コンクールにて、それぞれ第1位を受賞。
東京交響楽団首席ヴィオラ奏者。
- チェロ:渡邉辰紀
- 東京藝大卒業後北西ドイツフィルハーモニーのソロ・チェリストを10年間務め、2006年東京フィルハーモニー首席チェリストとして入団。
- コントラバス:北村一平
- 東京藝大卒業後修士号を取得。2006年に東京交響楽団に入団。
現在は東京交響楽団フォアシュピーラー。
- 【ゲスト】ハープ:山地梨保
- 愛知県立芸術大学音楽学部器楽専攻弦楽器コース首席卒業。大阪国際音楽コンクールにて入賞。
現在、関西を中心に演奏活動を行っている。シンフォニエッタ静岡ハープ奏者。
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